アウトレイジ ビヨンド

adf2012-10-15


イロモン(褒め言葉)の前作に対し、本作は演者の怒号と顔芸(塩見三省!)で魅せる正統派。シンプルな会話劇だからこそ、北野監督が刻むカットのリズムの奇妙な心地良さが際立つ。特にラストの暗転の間は素晴らしいので、願わくばこの作品でシリーズ完結させて欲しい。

「使われる側はつらいよ」な前作に対し、本作は「使う側もつらいよ」な話となっている。偉くなった前作続投組は「地位は人を作る」なんて嘘であることを体現する、管理職地獄変。石原みたいなクソ上司のキミは、バッティングセンターに誘われたら気をつけろ!