The Amazing Spider-Man

adf2012-06-30


若きスパイディがヴィジランテ活動の傍ら、自分のアイデンティティや恋といったティーンの普遍的な問題と向き合うキラキラ青春映画。ヒーローの葛藤や苦悩が描かれるであろう続編が本リブートへの俺の評価を決めそう。取り敢えず、ウェブ・シューターは超クール!

USティーンの夢、スーパーパワーを手に入れたボンクラな僕がジョックス野郎をバスケで打ち負かしてスラムダンク!ってシーンがちゃんとあるのが大変好ましい。あと俺もエマ・ストーンと軽口叩きあったり、彼女のお尻にウェブ・シューター射ったりしたい。

Midnight in Paris

adf2012-06-26


若返ったウディ・アレン*11920年代のパリにタイムスリップして、フィッツジェラルド夫妻の夫婦漫才みたり、ヘミングウェイ*2に説教くらったり、ダリのコントに付き合わされたりする映画。

しまおまほ的なポジションのマリオン・コティヤールがキュートすぎて死んだ。

*1:オーウェン・ウィルソンが若きウディ・アレンの完コピ!本人より数段ハンサムなのとニューヨーカーっぽくないところ以外は完璧。

*2:やたらとボクシングをやりたがる武闘派作家。ことあるごとに相撲取りたがる草野仁みたい。

先生を流産させる会

adf2012-05-27


ホラー演出の鈴木先生!もとい「告白」を直球*1で映画化するなら多分これが正解。ルックがリッチなので良い意味で自主映画っぽくなくて、舞台挨拶の緩さとか終わった後に出演者達がサインとか握手に応じてる感じに逆に違和感を感じるほど。

女教師&女子中学生と握手できなかった、チキンな俺だけが心残りだった。

*1:ケレンミを引いて、映画らしさをプラス

The Descendants

adf2012-05-21


奔放で、社交的で、愚かで、娘の憧れの母親であり、ダディのリトルガールであり、浮気性のクソ女であり、あの日出会った美しい人であり、最愛の妻。全部含めて彼女*1だということを受け入れ、赦す話。舞台がハワイでなかったら、緩くて優しいあのラストに繋がらなかったかも。

いつものセクシーさを完全に消したクルーニー兄貴の情けない姿は素晴らしいけれど、本作のベストアクトは娘役のシャイリーン・ウッドリーなのであった。特にバッドニュースを聞いてプールに潜るシーンにはベスト・プールに潜るシーン・オブ・ザ・イヤーを贈りたい。

あと間男の嫁役のジュディ・グリアが幸せだったときに出していたハッピー・オーラはこれぞハワイ・ロコな感じだったので、ハワイ行くときは参考にすると良いよ。

*1:本人は一言の台詞を話さず、彼女の死に面した家族の姿から全てを語るという非常にスキルフルな脚本仕事が光る。流石はアレクサンダー・ペイン作品、そこに痺れる憧れるぅっ!

Bridesmaids

adf2012-05-20


女の友情と嫉妬は切っても切れないものらしい。主人公のケーキ屋さん設定が思ったほど生かされなかったのが残念*1だけど、下ネタはハイクオリティ。主人公のイギリス人ルームメイトのキャラが特にドイヒー(褒め言葉)。イングリッシュマフィン!

*1:主人公以外のブライズメイズ達のストーリーが途中(べガス旅行後)から大幅にスポイルされてしまうのも少し残念。彼女達のエピソードを詰め込んでテレビシリーズ作れば良い。まんまセックスアンドザシティになっちゃうかもだけど

Tinker Tailor Soldier Spy

adf2012-05-15

前半の*1断片的な情報が後半で見事に答えに繋がる快感は、難解なクロスワードパズルのそれに近い。ドライに描かれる諜報戦から、エモーショナルな終盤、スマイリーが*2あの席に座るラストカットまでの流れは完璧すぎ!

キャスティングではスマイリーを演じたゲイリー・オールドマンが兎に角素晴らしい。彼の身に宿った、品と威厳を兼ね備えた高級官僚の顔と静かにしかし確実に仕事をこなす一流スパイの顔が共存する男は、007のようなフィクションの産物とは異なるリアルでしかし堪らなくブイシーなキャラクター*3だった。

本作のもう一つの魅力として、*4ディテールの美しさがある。特に英国諜報部(a.k.a.サーカス)の会議室はビシッと決まっていて、監督のフェティシズムが透けて見えた。

*1:その時点では意味の分からない

*2:笑点のオープニング風に

*3:脇を固めるコリン・ファースマーク・ストロング、そしてジョン・ハート達も漏れなく超ブイシー

*4:ロケーションや舞台(建物や内装)、小物、ファッション(スーツ!)や音楽といった