2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年の映画をふりかえる

今年も空中キャンプの人のアレに参加。 http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20081214#p1空中キャンプの人が書いているように、今年は良い映画がいっぱい公開されていて、悩みつつも実際上げてみると毎年のことながら、実にベタなセレクションとなりました。僕の普…

Tropic Thunder

ベン・スティラーが監督・製作・脚本・ストーリー原案 までを手がける、下ネタとグロ描写、差別ギャグ満載のある意味正しい*1アメリカン・コメディ映画。映画の題材が戦争映画のメイキングのフェイク・ドキュメンタリーなので、戦争映画のパロディーとかハリ…

トウキョウソナタ

日本屈指のホラー映画監督の黒沢清さんの新作にして、この監督にしては珍しくホラーではない映画。でも、黒沢監督がホラー映画で見せるザワザワとなんだか心が波立つような居心地が悪く訳もなく不安になるようなカメラワークは本作でも健在で、何でもないシ…

Get Smart

40歳の童貞男のスティーブ・カレル 主演のスパイアクション・コメディ映画。バカバカしいことを超お金をかけて映像化している正しいハリウッド大作コメディ映画で、毎シーン笑いどころがあるのが素晴らしい。スティーブ・カレルさんはハンサムなのに笑える…

Be Kind Rewind

ミシェル・ゴンドリー監督の新作にして、今年観た映画の中でも屈指の超傑作!DVDを持っていない、お世辞にも裕福とは言えないご近所さんに愛される町のレンタルビデオ屋さん。その店の全てのビデオテープの中身が消えてしまい、店員のモス・デフと店の常連の…

Iron Man

最近流行のアメコミ原作ハリウッド映画。ちょっと前に観たインクレディブルなハルクと同じマーヴル・スタジオが手がけた映画で、アメリカでの公開はこっちの方が先なので、マーヴル・スタジオからの第一弾作品。予想以上に面白くて楽しめる佳作!大富豪であ…

Wanted

六本木ヒルズの映画館で先行上映。トレイラー*1を見た人なら分かるかもしれないけれど、マトリックスの影響バリバリなアドレナリン湧き出るアクション映画。マトリックスだけでなくファイトクラブだとか初期ガイ・リッチーだとかのDNAがふんだんに含まれてい…

There Will Be Blood

DVDにて鑑賞。作品パワー溢れる大傑作で、劇場で観ておけば良かったと後悔*1した映画。本作では、20世紀初頭のアメリカを舞台に、ある石油王の生涯が描かれるのだけれど、それはサクセスストーリーとしてではなく、彼の欲望の記録として。自らの欲望*2に全力…

Star Wars: The Clone Wars

Star Warsシリーズ最新作!というか位置づけはスピオンオフに近くて、サーガの中で最大の戦いだったとされる「クローン戦争」*1をフル3DCGアニメで描いています。エピソード1〜3にしても実写なのは一部の人間型キャラクター*2だけで、セットやメカはもちろ…

The Dark Knight

前作Batman Beginsから新たにスタートしたクリストファー・ノーラン監督によるバットマン映画の2作目、大傑作。前作はDVDで鑑賞したけれど、正直あまり高く評価はしていなかった。極力荒唐無稽な表現やマンガチックすぎる設定を排して、現実的でリアルなバ…

The Incredible Hulk

日本では人気、知名度ともにいまいちだけど、アメリカではスパイダーマンに匹敵するスーパーヒーロー、ハルクさんの映画。2003年にアン・リー監督によって一度映画かされるも、人気も評価も散々*1だったので、一旦なかったことにして本作が製作されちゃ…

Hot Fuzz

メイドインブリティン、タランティーノリスペクト経由の警官コメディ映画。とにかくテンポが良くて、伏線の張り方も回収の仕方もすごく丁寧で、映画としてものすごく優れた作品だった。ディテールや小ネタが思いっきりバカバカしいので真面目に真っ当に作っ…

三人すし

東京駅から乗った中央線の社内、向かいの席に座る中年女性の持つ巾着袋のような鞄に崩し字で「三人すし」と書かれていた。わざわざ刺繍するくらいだから何か意味があるかと考えてみると、中年女性が彼女の隣に座る二人の別の中年女性と話し始めたので、なる…

餃子エクスプレス

仕事で宇都宮へ。行きの特急電車の終着駅は温泉で、そこに向かうであろう観光客おじいさん3人と乗り合わせた。当然、席は回転されて向かい合わせになり、おじいさんABCは缶ビールをぐびぐび。明らかにビジネスモードの僕を不憫に思ったのかおじいさんBがお…

Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull

アドベンチャー映画の代名詞、インディ・ジョーンズシリーズ最新作。とは言っても、僕自身は前3作もテレビ*1で観た程度で、映画の内容も割とうろおぼえ。なので、それほどこのシリーズに思い入れはなかったりするのだけれど、スピルバーグ監督最新作なのでそ…

ジョゼとプリンとアサリたち

先日28回目*1の誕生日を迎えたということで、銀座でご飯をごちそうしてもらうことに。予約の時間まで多少時間があったのでソニービル内のソニーのコンセプトショップをぶらついていたら、元チェルシー監督で先日インテルの監督に就任したばかりのジョゼ・…

アフタースクール

渋谷にて、映画の日なので1000円で鑑賞。とにかく脚本が素晴らしくて、巧みに観客のミスリードを誘いながらも、丁寧に張られた伏線が全く矛盾することなく物語の流れの中で自然に回収されていく、その語り口は超気持ちいい*1。そのウェルメイドな脚本を的確…

The Mist

スティーヴン・キング原作、盟友*1フランク・ダラボンが監督・脚本を手がけたホラー映画。「大嵐の被害の爪痕が残るアメリカの片田舎のスーパーマーケットを舞台に、立ちこめる謎の霧と伴に恐ろしい災厄が人々を襲う」というメインプロットだけを見ると、舞…

You, The Living

人生初スウェーデン映画。基本的にはコメディなんだけれど特に明確なオチはないし、でも知的でインテリな笑いというわけでもなくて、ベタでもシュールでもない何だか妙な空気の作品。本作の一番の見所は、シーンごとに視点が固定されていて、基本的に全くカ…

Cloverfield

マンハッタンを突如襲った謎の大惨事、その一部始終を偶然記録したホームビデオカメラの映像という体で語られる映画。この演出方法がとにかく素晴らしくて、まるで大惨事を体験しているかのような臨場感と緊張感を映像に与えていて、僕の心拍数は映画の間中…

すれ違い名言集

「塩ユッケだけ山盛り食べたい」 吉祥寺にて、30代前半カップルの男性の方が女性に

No Country for Old Men

一応、ネタバレっぽい箇所は白抜きしています。コーエン兄弟の最新作でアカデミー賞作品。僕にとってはこれがきちんと映画館で観た初めてのコーエン兄弟作品*1だったけど全く問題なく楽しめました。オスカーは伊達ではないって感じ。既に様々なメディアでも…

Zodiac

映画館では観そびれていたけれど、2007年の空中キャンプさんとこの映画を振り返るアレで4位と好評価だったのと、僕のオールタイムフェイバリット映画監督*1の一人であるデビッド・フィンチャーさんの最新作だったので、遅ればせながらDVDで鑑賞。素晴ら…

Vantage Point

事前のテレビ番組*1等*2の情報から、てっきり証言の矛盾をそれぞれの視点の映像を検証する硬派なサスペンスだと思っていたけれど、観てみたらサスペンス風味ではあるけれど、基本的には真っ当なハリウッドアクション映画だった。とはいえ事件を様々な登場人…

American Gangster

ハリウッドの二枚看板スターのデンゼル・ワシントンとラッセル・クロウをダブル主役に迎えて、70年代に実在したハーレムの麻薬王フランク・ルーカスの反省を元に作られたガチンコなハリウッド大作映画。流石に超一流俳優&制作スタッフが気合い十分に作っ…

http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/02/post_3125.html カレー党の党員の僕としては由々しき事態なので、お薦めのカレー屋さんを紹介。Kouenji India http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13000664/ 日本のインド高円寺で一番うまいカレー屋さん(たぶ…

潜水服は蝶の夢を見る

フランス映画を映画館で初鑑賞。映像が美しくて、科白が詩的で、それでいてユーモアにとんだ良い作品。有名ファッション雑誌の元編集長が病に倒れ、全身がパラライズしてしまって、自由に動くのが左目だけという絶望的な状態の中、左目のまばたきの数でコミ…

Reign Over Me

僕の敬愛するアダム・サンドラーさんの新しい映画は、いつもみたいなバカコメディーでもラブコメでもなく、なんと観客の感涙を誘う「泣ける映画」です。とはいえ、アダムさんのかわす会話の端々には相変わらずのくだらなさが垣間見えるし、共演のドン・チー…

http://sankei.jp.msn.com/world/america/080105/amr0801051703014-n1.htm僕が約4年間の大学生活を過ごした街でロマンが!チャイナタウンってどこのことだろう?友人の香港人W(フレズノ在住)に捜索指令を出してみようかな。ナショナルトレジャーげっとだ…

転々

色々なところで高評価*1を受けていたので、公開終了前に新宿*2にて鑑賞。結論からいうと、前評判に違わぬすごく良い映画だった。はてなダイアラー*3の人の見る目は侮れない感じ。オダギリジョー先輩*4と三浦友和さんが東京を散歩するというシンプルすぎるプ…