There Will Be Blood
DVDにて鑑賞。作品パワー溢れる大傑作で、劇場で観ておけば良かったと後悔*1した映画。本作では、20世紀初頭のアメリカを舞台に、ある石油王の生涯が描かれるのだけれど、それはサクセスストーリーとしてではなく、彼の欲望の記録として。
自らの欲望*2に全力で向き合い、その実現のためには悪魔や時には神にまでも魂を売り渡すことを厭わない、ある意味で最も誠実で人間らしいとさえ言える映画史上屈指の強烈キャラの主人公を演じるダニエル・デイ=ルイスがとにかく印象的*3で、アカデミー賞主演男優賞を受賞したのも納得*4。
地下に自分専用のボーリングレーンを備えた大邸宅が、成功の象徴として描かれていたのが興味深い。成功のシンボルとしてのマイレーン。いつの日かマイレーン。