2011-01-01から1年間の記事一覧
【2011年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください】「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」 「ミッション:8ミニッツ」 「ラブ・アゲイン」 【選んだ映画のなかで、印象に残っている場面をひとつ教えてください】「ラブ・アゲイン」で、夫…
サイモン・ペッグとニック・フロストのギークな仲良しイギリス人が念願のコミコン&アメリカ各地のUFOスポットを回る二人旅中に遭遇したのは、外見グレイ型エイリアン中身セス・ローゲンな宇宙人ポールだった!な映画。ギークのイギリス人にとって、最も(彼…
来年50歳の大台に乗ってしまうザ・ハリウッドスター、トム・クルーズさん。近頃はそのスター性よりも奇行や子煩悩ぶりばかりが話題に上り、出演する映画でもセルフパロディのような役柄かそうでなければ特殊メイクでハイテンションに振舞う飛び道具的な使わ…
園子温監督最新作。「冷たい熱帯魚」で埼玉愛犬家連続殺人事件をベースに新しいノワール映画を創り出した同監督が、今度は東電OL殺人事件をベースに「女」をテーマ*1に紡ぐ衝撃作!「冷たい熱帯魚」で、でんでん演じる村田という男の過剰な行動力に引きづり…
今アメリカで最も旬なコメディアン、スティーヴ・カレルの最新作は『フィリップ、きみを愛してる!』のグレン・フィカーラとジョン・レクアが監督したロマンティック・コメディ。なんだけれど普通の男女のカップル間のロマンスだけでなく、夫婦や親子といった…
デヴィッド・ボウイのリアル息子、ダンカン・ジョーンズ監督の長編二作目。上映時間の大部分を通して描かれるのは、藤子F不二雄的なSF(少し不思議)な設定下で繰り広げられるサスペンスである。しかし本作の本質はそこにはなく、上映後の明るくなった映画館…
マーベル・ユニヴァースの重鎮にして最後の大物ヒーロー、キャプテン・アメリカのネームドタイトルが遂に登場。第二次世界大戦を舞台に、キャップの誕生から成長そして現代に蘇るまでを描く。本作には来年公開予定のアベンジャーズへ巧く繋げるという重要な…
かの名作『猿の惑星』シリーズのエピソード・ゼロにしてシリーズを新たにリブートする作品。人種差別や奴隷制度に対するアナロジーがふんだんに盛り込まれ極めて社会風刺的なSF作品であった前作シリーズから、その要素をばっさりと削ぎ落とし、代わりに拝金…
Fast & Furiousシリーズ第5弾!何気に本シリーズは全部観ていて、前作の4作目もDVDで観たはずなのにあんまり覚えていないのが流石だと思った。前作からシリーズの中心がストリートレーシング文化からヴィン・ディーゼル演じるドミニク・トレットにシフトし…
ソーシャルネットワークで評価を上げたジャスティン・ティンバーレイクとブラックスワンで評価を上げたミラ・キュニスを主演に迎え、「Easy A」早く日本で公開して欲しいウィル・グラック監督のロマンティック・コメディ。ロマンティック・コメディというジ…
森山未來の超人的な運動神経*1、長澤まさみの殺人的なキュート*2さ、金子ノブアキがもたらす絶望的*3なNTRエモーションの炸裂といった絶妙なキャスティング*4と、作中に鏤められたサブカルネタの数々で話題の映画。意外と賛否分かれている作品でもあり、その…
北海道出身の大スター大泉洋を主人公の探偵に、探偵物語のあの人の遺伝子を持つ松田龍平をサイドキックに配し、北海道最大の歓楽街ススキノを舞台にダークでインモラルな昭和の東映ノワールを現代的なアプローチで蘇らせたいという作り手の明確な意思を感じ…
トレイラーから世界滅亡の絶望的な光景を期待して観たら、合言葉は「Retreat, Hell!」のアメリカ海兵隊がエイリアン軍団とひたすら白兵戦を繰り広げる超アッパーな映画だった。死亡フラグ*1を立てるためだけに存在するかのような申し訳程度の日常生活シーン…
2001年の第一作公開から実に10年にもおよぶシリーズの最終作。原作は1ページも読んだことのない半端なスタンス*1ではあるけれど、映画はなんだかんだで全作(後半の作品は劇場で)鑑賞しているので、シリーズの風呂敷のたたみ方は気になっていたんだ…
ウィル・フェレル主演最新作!SNL出身のコメディアンの中でも特に下品なギャグとルックで知られる彼だけれど、本作では堅物キャラを演じているからか下品の暴走は控えめで、その結果ウィル・フェレル成分は多少薄いけれど普通にバディものパロディのコメディ…
寡作の映画作家、テレンス・マリック監督・脚本による最新作。主人公/監督の思考の流れをまとめることなく超ハイクオリティで映像化するという手法で創り出された本作は、文字の変わりに映像で綴られた詩のよう。弟の死をきっかけに*1、そもそも生命とは何…
スウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』とその原作小説のリメイク。『クローバーフィールド』のマット・リーヴス監督が、スウェーデン版から同性感を引いて、モンスターへの愛を注ぎ込んだジャンルムービー。中性的なエリとは異なり、本作のアビー*1は…
ジェームズ・ガン監督・脚本のブラックコメディ映画。これまでの人生で2つしか良い思い出のない冴えない男が、(その思い出の一つである結婚式を一緒に挙げた)最愛の妻*1を、ケビン・ベーコン演じるプッシャーにネトラレてしまう。そのショックでアレなこ…
最強の中学生マインド監督マイケル・ベイの最新作にして、ベイ監督&主演シャイア・ラブーフによるシリーズ完結作*1!ベイ監督の破壊神の異名は本作でも健在どころか更にパワーアップしていて、火薬の量は増え続け、爆発する建造物はどんどん巨大化し、遂に…
マーベル・スタジオズの第4作目!監督をシャイクスピア俳優ケネス・ブラナーが勤め、北欧神話が元ネタの「とんでもねぇ、あたしゃ神様だよ」的マーベル・ヒーローの誕生を描く。ナード女子が筋肉バカだけど実は高貴な出の異文化人に出会うロマンチックコメ…
テレビと映画でヒットを飛ばし続けるJ・J・エイブラムス監督の最新作!彼の敬愛するスティーヴン・スピルバーグをプロデューサーに迎えて創り出された本作は、過去のスピルバーグ作品*1へのトリビュートやオマージュを詰め込んだスーパースピルバーグ大戦JJ…
前作と同じキャラクター、同じフォーマットを、更に下品に、IQを下げて、バンコクにぶち込んだ正しい続編。コメディ映画には、笑いを詰め込めば詰め込む程ストーリーが停滞してしまうという問題が常につきまとっていて、前半と後半で全く別の映画になって…
『キックアス』で男を上げたマシュー・ヴォーン監督の最新作は、マーベル・コミックの看板タイトル『X-メン』のプリクエル!ブライアン・シンガーが二作目までを監督したこれまでのシリーズの前日譚にあたり、プロフェッサーXとマグニートの出会いから袂を分…
ダーレン・アロノフスキー監督によるホラー映画。監督自身が前作『レスラー』と対になる作品であると語るとおり、前作同様アスリートの肉体に焦点を当て過剰な身体性を描くことで、その内面に潜む異常性や狂気が抉り出されていく*1。『レスラー』では長年の…
言わずと知れたブロックバスターシリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』の第4作目。前3作を監督したゴア・ヴァービンスキーさんは降板し、フィルモグラフィーにミュージカル映画が並ぶロブ・マーシャルさんが本作の監督を務めた。前作までの主要キャラク…
誰かが署名活動しないと日本で映画が公開されない男こと、エドガー・ライト監督最新作!ファミコン風ドット絵&ピコピコサウンドのユニバーサルのロゴから始まる本作は、ニンテンドーで育った俺達のゲーム脳にはピンとくる8ビットなディテール*1に溢れた映画…
レズビアンのカップルと(精子バンクの協力により生まれた)二人の子供の4人家族を通して、家族とは何かを描いた作品。ブルーバレンタインの感想にも書いたけれど、ブルーバレンタイン鑑賞後の文字通りブルーになった気持ちをこの映画は蘇らせてくれた。しかし…
ある夫婦の始まりと終わりを描いた映画。映画に限らず批評家の多くは、とかく『省略』の美しい作品に高い評価を与えがちであり、その点から言ってもデレク・シアンフランセ監督が10年の歳月をかけて書いた脚本は腐ったトマトでの好評価にも見合う素晴らしい…
「ゾンビ」のリメイク、フランク・ミラー原作コミックの映画化、アラン・ムーア原作コミックの映画化、次回作ではスーパーマンのリブート作の監督に決定と、ボンクラ的エリートコースを順調に進むザック・スナイダー監督初のオリジナル作品。監督、製作、脚…
ディズニー・クラシックスの記念すべき50作目!俺たちのQT*1が2010年のベスト5に選んだらしい本作は、もちろんサミュエル・L・ジャクソン兄貴がFワードを連発したり、ユマ・サーマンが日本刀を振り回したりしないけれど、本作のヒロインのラプンツェルは終…