2011年の映画をふりかえる
【2011年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください】
「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」
「ミッション:8ミニッツ」
「ラブ・アゲイン」
【選んだ映画のなかで、印象に残っている場面をひとつ教えてください】
「ラブ・アゲイン」で、夫のスティーヴ・カレルから妻のジュリアン・ムーアへ電話越しにレクチャーされるボイラーの直し方。単純に声を聞きたい、その思いを相手に気取られたくも、自分で気付きたくもないから、理由をつけて電話をかけてきた妻と、全てに気付きながらあくまでボイラーの直し方だけを伝える夫との会話は、今年一番ロマンティックなDIYだと思った。
【今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか】
いつもの通り間男役ばかりを楽しそうに演じるケヴィン・ベーコンと思ったけれど、今年はライアン・ゴズリングで決まり!「ブルーバレンタイン」の精神的にも肉体的にもリアルに時の流れを感じさせる役者パワーだけで充分すごいのに、「ラブ・アゲイン」のあのキャラクターを全く嫌味なく演じるあたり、彼が売れっ子な理由が分かった気がした。
【ひとことコメント】
ジャンル的にはアメコミ、SF、コメディと私を構成する三要素にバランス良く振り分けられているけれど、3本に共通するのはキャラの無駄遣いをせずに全てのキャラクターに見せ場や意味を持たせた、作り手側の愛だと思う。X-MENなんかダーウィンみたいな地味なミュータントにも見せ場が用意されている奇跡!
★私的2011年映画ベストテン!★
①「X-MEN ファースト・ジェネレーション」
②「ラブ・アゲイン」
③「ミッション:8ミニッツ」
④「ソーシャル・ネットワーク」
⑤「ザ・ タウン」
⑥「ブルーバレンタイン」
⑦「キッズ・オールライト」
⑧「冷たい熱帯魚」
⑨「猿の惑星 創世記」
⑩「宇宙人ポール」