Battle: Los Angeles

adf2011-09-20

トレイラーから世界滅亡の絶望的な光景を期待して観たら、合言葉は「Retreat, Hell!」のアメリ海兵隊がエイリアン軍団とひたすら白兵戦を繰り広げる超アッパーな映画だった。死亡フラグ*1を立てるためだけに存在するかのような申し訳程度の日常生活シーンが冒頭にある以外、戦闘シーンが永遠と続く本作をブラックホークダウンと重ねてみる向きもあるだろうけれど、本作はブラックホークダウンの亜流(SF版)というより寧ろブラックホークダウンを元ネタにしたFPSの実写化に近い。場面ごとの目的も「民間人を救出せよ!」とか「バスをGETせよ!」とかビデオゲームのミッションみたいだし、あげくクライマックスは「ターゲットにレーザーを照射して地対空ミサイルを誘導せよ!」とモダン・ウォーフェアをはじめとするFPSで何度もみたシチュエーションでゲーマー魂を持つものはいやでもテンション上がる感じ。

序盤はカタくてなかなか倒せないエイリアン達も、途中でミシェル・ロドリゲス姉貴*2が合流したあたりから普通にぶち殺せるようになり、時間の流れと供にどんどん大雑把になっていく展開と上がり続けるテンションに身を委ねて、エイリアンどもが派手に死ぬ度にUSA!USA!と叫ぶのが本作の正しい鑑賞法だろう。

本作上映中の米軍基地内の映画館には、マリーン達の雄雄しい「Retreat, Hell!」の声が響きわたったに違いない。

*1:俺、結婚するんだ・・・

*2:ならしょうがない