Harry Potter and the Deathly Hallows: Part II
2001年の第一作公開から実に10年にもおよぶシリーズの最終作。原作は1ページも読んだことのない半端なスタンス*1ではあるけれど、映画はなんだかんだで全作(後半の作品は劇場で)鑑賞しているので、シリーズの風呂敷のたたみ方は気になっていたんだゼ。結論から書いてしまうと、シリーズへの幕の下ろし方としてはこれ以上はないんじゃないかと思えるくらい良い最終作だった。
クライマックスのホグワーツ大決戦は大型シリーズ最後の山場にふさわしい派手なルックで繰り広げられているし、何よりもマイナーなキャラクターが大活躍*2するっていうシリーズ物のクライマックスには欠かせない燃える展開がきっちり用意されているのも良かった。もちろんスナイプ先生のシークエンス*3はカタルシスに溢れた素晴らしいものだった。
ただその分終盤*4のロンとハーマイオニーの影が若干薄くなってしまうのと、お母さんに比べてハリーのお父さんの扱いが大分軽んじられているのが不憫*5だった。
あとアザーガイズに続いて金融銀行業界への怒りが炸裂*6していた。
*1:スターウォーズやロードオブリングスに比べると思入れは全然薄い
*2:一部のキャラは少々活躍しすぎな気もするけど。あれほど強く恐ろしかったベラトリックスを普通に力押しでぶち殺すロンの母ちゃん強すぎ。母ちゃん最強説、そしてここでも不憫な父ちゃん。あと最終的に誰よりも重要な成果を挙げるのがネビルって!つーか、見た目が普通のおっさん化していてルナとのツーショットは違和感ありあり
*3:本作がハリー・ポッターの物語であると同時にセブルス・スナイプの物語だったことが分かる
*4:つーか、ぶっちゃけ二人がいい仲になってから
*5:これといった見せ場もないので、若いときにスナイプ先生をいじめた単にヤな奴という印象しか残らない
*6:ドラゴンに焼かれたり潰されるという本作で最も悲惨な死に方をするのが銀行屋のゴブリン達