The Hangover Part II

adf2011-07-06

前作と同じキャラクター、同じフォーマットを、更に下品に、IQを下げて、バンコクにぶち込んだ正しい続編。

コメディ映画には、笑いを詰め込めば詰め込む程ストーリーが停滞してしまうという問題が常につきまとっていて、前半と後半で全く別の映画になってしまったり、無理やり用意された結末によってダメ作品となってしまったコメディ映画の数々はその問題の難しさを表していると言える。だからこそ、トッド・フィリップス監督をはじめとする制作陣が前作で確立した「昨夜何があったのか?」と「彼はどこにいるのか?」という2つの謎を推進力に展開する本シリーズのフォーマットは、既にコメディ映画の新しいスタンダードとなっているかのうように良い意味での安定感がある。本編がエンドロールなのも、しっかり踏襲している。

安定感があるのはイケメン、狂人、被害者の鉄板トリオで構成されるキャラクターについても同様で、2作目にしてすっかり既知の存在となった3人組の打率はすこぶる高い。ただ本作で大幅に出番が増えたチャウが強烈すぎて、3人が若干霞んでしまう程だった。シイタケ*1

*1:六本木ヒルズまで行って18禁バージョンを観たかいがあった!