Tangled
ディズニー・クラシックスの記念すべき50作目!俺たちのQT*1が2010年のベスト5に選んだらしい本作は、もちろんサミュエル・L・ジャクソン兄貴がFワードを連発したり、ユマ・サーマンが日本刀を振り回したりしないけれど、本作のヒロインのラプンツェルは終始裸足なので、やっぱりQTは信頼できる奴*2だと思った。
グリム童話の中でもとびっきり艶かしいラプンツェルが原作のためか、ディズニーフィルターを通して大幅にストーリーが改編されいても尚、汚れた大人たちには性的なメタファーを邪推できてしまい、ラプンツェルもディズニーのお姫様にしては妙にコケティッシュ*3。また本作のメインテーマが、母親の束縛からの娘の自立というアダルティなものであり、物語の中で最大の障壁として存在しているのが自立することによって生じる母親への罪悪感にも似た負い目であるところとか、ディズニーらしい子供向けギャグやアクションでデコレーションされているけど中身は寧ろハイティーン以上向けだと思う。
小ネタやキャラクターの使い方のうまさはピクサーのそれを彷彿とさせるもので、ジョン・ラセターの存在感を感じるところではあるし、歌*4はやっぱり素晴らしいのでディズニー映画的な満腹感の非常に高い一本。