モテキ

adf2011-10-20

森山未來の超人的な運動神経*1長澤まさみの殺人的なキュート*2さ、金子ノブアキがもたらす絶望的*3NTRエモーションの炸裂といった絶妙なキャスティング*4と、作中に鏤められたサブカルネタの数々で話題の映画。

意外と賛否分かれている作品でもあり、その理由の最たるものはラストの展開に関するものだと思われる。ああいうフラれ方をした大人の男は、仕事で一生懸命
頑張って惚れ直させるのが正解のはずで、だからこそラストの主人公の行動は31歳*5の大人の男のそれには見えないし、あまつさえうまくいっちゃったりするのはありえないって意見も理解できなくはない。でも俺には、ダメダメだったけど可哀想すぎる過去の俺*6を報われさせてあげたいっていう監督の魂の叫びが確かに聞こえた。成長するとかさせてくれるとか知らねえよ、あの頃の俺にとって色恋はそんなアンアンみたいなぬるいものじゃなくて、死ぬほど可哀想だったんだよっ!キッスくらいしないと俺の失恋は成仏しねえんだよっっ!的な何か*7を。

*1:Perfumeとのダンスもだけど、部屋の中で見せるバネの凄まじさ

*2:「ドロンします。シュシュシュシュー」の破壊力

*3:みゆきの彼氏として目の前に現れたときの絶望感は、戦闘力53万のフリーザーが変身タイプであることを知ったときのそれに近い

*4:麻生久美子さんとかキュートすぎる問題があったりするけれど。

*5:タメ!

*6:主人公の精神年齢が若すぎるのもこの責だと思われる

*7:物語はいつも不安定っていうのは、まあリアルはそういうもんだよ