モテキ
森山未來の超人的な運動神経*1、長澤まさみの殺人的なキュート*2さ、金子ノブアキがもたらす絶望的*3なNTRエモーションの炸裂といった絶妙なキャスティング*4と、作中に鏤められたサブカルネタの数々で話題の映画。
意外と賛否分かれている作品でもあり、その理由の最たるものはラストの展開に関するものだと思われる。ああいうフラれ方をした大人の男は、仕事で一生懸命
頑張って惚れ直させるのが正解のはずで、だからこそラストの主人公の行動は31歳*5の大人の男のそれには見えないし、あまつさえうまくいっちゃったりするのはありえないって意見も理解できなくはない。でも俺には、ダメダメだったけど可哀想すぎる過去の俺*6を報われさせてあげたいっていう監督の魂の叫びが確かに聞こえた。成長するとかさせてくれるとか知らねえよ、あの頃の俺にとって色恋はそんなアンアンみたいなぬるいものじゃなくて、死ぬほど可哀想だったんだよっ!キッスくらいしないと俺の失恋は成仏しねえんだよっっ!的な何か*7を。