Captain America: The First Avenger

adf2011-11-06

マーベル・ユニヴァースの重鎮にして最後の大物ヒーロー、キャプテン・アメリカのネームドタイトルが遂に登場。第二次世界大戦を舞台に、キャップの誕生から成長そして現代に蘇るまでを描く。

本作には来年公開予定のアベンジャーズへ巧く繋げるという重要なミッションが課せられており、その為に単体の映画としてのデキを犠牲にしている部分も少なくない。キャップの格を上げるために活躍や経験・経歴を盛り込むのにダイジェストで処理したり、友情や仲間達との絆や恋愛パートがあっさり目に描かれていたり、特に本作のヴィランであるレッドスカルが描き込み不足で実力も魅力もない悪役に見えてしまったのは残念。何を考えているか何がしたいのかも分からない感じであっさり敗北したり、何故か自滅したりするのはどうかと思うし、デザインもあまり格好良くない、というか素顔の方が圧倒的にキャラが立っていてヴィランっぽいヒューゴ・ウィーヴィングがすごすぎるのかもしれない。

でも「志村後ろ後ろ」とかロケット開いて意中のあの子の写真アップ&カメラ目線とかっていう多分わざとダサくとられたシーンは嫌いじゃないし、そもそもエンドロールの後の数十秒が本編みたいな映画で、案の定アベンジャーズのトレイラーでテンション上がりまくりだったので十分チケット代のもとはとれた感じではある。