転々

adf2008-01-06


色々なところで高評価*1を受けていたので、公開終了前に新宿*2にて鑑賞。結論からいうと、前評判に違わぬすごく良い映画だった。はてなダイアラー*3の人の見る目は侮れない感じ。

オダギリジョー先輩*4三浦友和さんが東京を散歩するというシンプルすぎるプロットではあるけれど、すごくゆったりのんびりとした空気の中でいつもの調子で*5これでもかってぐらい小ネタてんこ盛りで、でも最後にはなんだかじんわりと優しくて良い気持ちになる映画。

それにしても、いつも思うけれどこの映画の監督の三木聡さんの小ネタへのこだわりはある種病的なもの*6があるね。元々テレビの脚本家さんで、コント番組とかも手がけてたらしいので、そういうとこも関係しているのかもしれないけれど、それにしても1シーン最低1小ネタみたいなノルマでも架せられているかのようだ。僕はこういう小ネタ満載の映像作品が大好物なので三木聡監督にはこれからも頑張って欲しく思うよ。

多分意図してだと思うけど、この映画では食べ物とか食事のシーンがすごく重要な要素となっていて、そこもすごく良かった。それぞれのシーンやシチュエーションに相応しい食事のメニューっていうのは存在していて、それは映画や物語の中だけでない実生活や人生においても同じなんだと思う。例えば旅立ちの前の夜にはカレーライスが相応しいし、懐かしい久しぶりの再会にはラーメンがよく似合う。特に根拠も理由もないし、何となくイメージでそう思うだけだけど。

あと誕生日にはからあげとクリームシチュー*7。これはゆずれません。

*1:空中キャンプの2007年の映画をふりかえるあれでも、5位になっていたし。トランスフォーマーと同位!

*2:高島屋タイムズスクウェアのとこ。スクリーンが一つしかないみたいだけど、そのスクリーンが思いのほか大きくて良いシアター。ちなみに、映画観る前に高島屋の「かつくら」でトンカツ食べた。美味でした。

*3:死語かしらん

*4:大学の先輩です、いやまじで。面識ゼロで、情報の信憑性も怪しいもんだけれど

*5:時効警察のときみたく、時空警察ではない

*6:小ネタ入れたい病。クドカンさんもかかっているはず、多分。

*7:僕の実家ではごちそうなのだよ。値段ではなく感覚的に豪華な食事