ゆれる

adf2007-04-15


DVDにて鑑賞。タイトルどおり、この映画の中で、登場人物の感情や人生、それぞれの立場や関係性とそこに付随する愛憎*1が、静かにではあるけど絶えずゆれ動いていて、観ているだけの僕の心までもが何となく不安定で落ち着かなくなる。

田舎の閉塞感とか、父親との確執とか、残酷な時間の流れを感じさせる過去の恋愛の現在とか、兄弟間の嫉妬とか、映画のメインテーマになりそうでならないエピソードがぼんやりと現れては、形にならないまま次のエピソードへ映り変わっていくので。場面、場面で様々な感情や記憶を呼び起こされ、何だかモヤモヤした気持ちで映画を見続けていることに気づいた。

自分自身の感情もゆれる、そんな映画。タイトルに偽りなし。

*1:家族愛や恋愛感情、その全く逆の感情も