Whatever Works
ウディ・アレン監督の記念すべき長編映画第40作目にして、久しぶりにホームタウンであるニューヨークを舞台にしたコメディ映画。休館してしまう恵比寿ガーデンシネマ最後の作品なので記念も兼ねて観てきた。
年一本ペースで映画を撮る多分世界一多作な老監督、ウディ・アレン監督はここ数年、スカ女ことスカーレット・ヨハンソンをヒロインにヨーロッパを舞台にした映画ばかり撮っていて、その明け透けな下心はむしろ男らしい*1くらい。本作のヒロインには久しぶりにスカ女以外の女優さん*2を起用してはいるものの、スカ女のイメージそのままなブロンディ役で、しかも劇中で『風と共に去りぬ』の話題になったときに意味ありげにスカーレットの名前を出したり、スカ女ラブっぷりは健在だと思った。
ウディ・アレン監督は自分で主役を演じることも多いのだけれど、皮肉屋で万事に対して文句ばかり言っているインテリ爺さん*3という自分自身そのままのような本作の主人公はコメディアンのラリー・デヴィッドが演じていて、そのおかげか映画全体のムードが明るくポップな感じになっているのもとても良かった。
ウディ・アレン作品は未見のものが多いので、これをきっかけに観たいと思う。まずはスカ女ヒロインのものから!