Get Over It

「失恋」は「骨折」の痛みに相当
http://www.japanjournals.com/dailynews/031010/news031010_1.html

この研究によると、失恋や社会からの疎外感などの感情的衝撃を体験した時も、脳は物理的衝撃を受けた際と同じ反応をしているのだそうだ。で、その痛みの程度っていうのは、失恋では骨折、友人からの仲間はずれやデートでの待ちぼうけの際には、足をナイフで刺されるのと同じレベルの痛みらしい。


この記事を読んで、僕は骨折するよりも足をナイフで刺されるほうが嫌だなって思ったんだけど。それは、たぶん痛みの種類が違うからだと思う。いや、痛みじゃなくて傷の種類か。骨折は時間が経てば治るけれど、ナイフで刺された傷は傷自体がふさがっても、跡が残る。なるほど友達から仲間はずれにされたり、デートで待ちぼうけをくわされたりっていうのは、意外と後々まで心の中に残るものなのかもしれない。特に女の人の場合はそれが顕著なんじゃないだろうか。


でも逆に言えば、縫合することのできる刺し傷と違って、ただひたすら時間が経つのを待つことしかできない骨折の方が実は辛いんじゃないだろうか。そりゃあ、金属製のボルトで無理矢理折れた部分を繋ぎとめることはできるけど、それはほんの一時的なものすぎないし、ボルトをはずす時は骨折した時と同じくらいか、もしかしたら骨折した時よりも酷い苦痛を味わうことになる。その挙げ句、骨が再び繋がる保証はどこにもない。


それでも僕は骨折の方が幾分ましなんだと思う。折れた骨は繋がれば、前より丈夫で強い骨になるのだから。