That’s My Bush!

いよいよアメリカ大統領選挙が近づいてきているけど、今回は近年まれにみるくらい汚い選挙戦みたいで、ちょっと現地アメリカで見たかったなーとか思ってしまった。CMや映画ってありったけのメディアを使ったネガティブキャンペーンの応酬はどんどん拡大化していって、ついにはケリー候補が公開テレビディベートで、チェイニー副大統領の娘さんがレズビアンなのを暴露とか、WWE*1みたいだ。

ところで日本のマスコミはどうもアンチブッシュばっかりみたいで、それはそれでちょとなーって思う。確かにイラクでの戦争や、その後の占領政策の失敗は、アラブの問題もアラブの国を占領することの困難さも予想できなかったブッシュ陣営のミスではあると思うし、税金も経済政策も、教育についてもブッシュは間違いばかり犯しているように見えるし、僕がアメリカ人であったとしてもブッシュには投票しないだろう。でもだからといって、対するケリー候補はというと、これも結構微妙なのがね、、、。ブッシュの対イラク政策は間違いだらけだったけど、それはすでにやってしまったことなわけで、これからどうするかが重要。で、ケリー候補はとにかく他の国々から協力を得てみんなで解決しよう!って主張しているけど、現実問題としてそれは難しい、というかほとんど不可能。なんか丸投げしちゃいそう*2な気がするんだよね、ケリーさんは。それだとイラクの人々にとって状況は悪くなるだけだから。それに外交方針も日本にとってはマイナスでしかないし。ただ内政についてはブッシュとそれほど大きく変わらない感じではあるけど、民主党らしく教育や社会保障、医療問題に考慮したものではあるし、なんといっても経済についてはブッシュより全然明るいのが○。つーか、愉快なジョージより経済に疎い人は存在するのか疑問。でも、それだと普通の民主党の候補ではあるけど、それ以上でもそれ以下でもないのですよ。

それになんといっても、ケリーはキャラが薄いのがアレだ。大統領ジュニアで、テキサス大好き、しかもバカっていうこれ以上ないくらい素晴らしいキャラのジョージ君と比べて、ケリーは奥さんがケチャップ長者で恐妻家とかって、なんか奥さんのイメージばっかりなんだよね。これじゃあ、トレイ&マット*3やSNN*4の脚本家は困ってしまう。まあ大統領になっちゃえばそのうち色々おかしな一面が出てくるんだろうとは思うけど。途中でアメリカの石田純一*5キャラを発揮した大統領の例もあるし。

*1:アメリカのメジャープロレス団体で、一度みたら忘れられないようなキャラ達と、そのキャラ達がくりなす何でもありなドラマが人気の秘密。特にWWEの本物のオーナーで、ドラマの中でも悪のオーナーとして君臨するビンスマクマホンとその家族が織り成すドラマはすごい。実の娘が悪の軍団に誘拐されて、その軍団のリーダーとくっついたり、ビンスはビンスでリングの上でケツだしたり、おしっこちびっちゃったり、挙句の果てには現役のレスラーと試合したりする。文字通り世界最強のオーナー、肉体もプロレスラー並み

*2:イラクは平和になった、もうアメリカの仕事は終わったって。まあ、ブッシュもこのままだとそういう風な撤退を選ぶ可能性が高いんだけど

*3:サウスパークのクリエイターで声優さんでもある、アメリカで最も偉大なバカ二人。最新作のチームアメリカは是非日本でも公開して欲しい。

*4:アメリカの長寿コント番組で、政治とか人種とかタブーに挑戦し続けるえらい内容は素晴らしい。僕の最も尊敬する人物である、アダムサンドラーもこの番組出身

*5:不倫は文化