Gold Eight Smack Down

今週末からアメリカに行く予定なのだけれど、心残りが二つあって、そのうちの一つは金八の放送を3週分見逃さなきゃいけないってことだったりする。3週間後に日本へ帰ってきた時に、3Bズが敬語使ってたり、シンタロウが金八つぁんと仲良くしてたり*1したら後悔してもしきれない感じだ。

なんとかアメリカでも放送してくれないもんかなって思うけど、それはたぶん無理。でも、アメリカではWWEが放送しているのでそれは喜ばしい。以前、ちょこっとかいたけど、WWEは無茶なキャラクターが、無茶なドラマとか、無茶なプロレス技を繰り広げるめちゃくちゃなアメリカのプロレス団体なんだけど、よく考えるとWWEと金八に共通点が多いことに気付いた。のでその話。

例えばWWEと金八の共通点として、ベビーフェイス(良い人)とヒール(悪い人)の役割がきっちり決められていて、絶対的な人気を誇るチャンピオン(WWEならロックとかストーンコールドティーブオスティン、金八なら坂本金八本人)が必殺技と決め台詞(ロックのピープルズエルボー、ストーンコールドの Thats bottom line〜とかWhat?、そして金八の「ばかちんが!」に代表される説教&ぶちぎれのコンボ)でしめるっていう流れがそのままだったりする。

でも、一つ問題があって、それは大ヒールの存在。WWEは本物のオーナでありながら悪徳オーナーのキャラを演じ続けるビンスマクマホンJrが大ヒールとして君臨しているけれど、金八でその役目を任せられている校長は、その顔面リアクション芸とかはビンスに匹敵するものがあるにしても、プロの汚れ役といった所や邪悪さが体中から滲み出すような芝居といったところで、やはりビンスには敵わない。

ガチンコならナベツネが日本を代表するヒールなんだろうけど、フィクションじゃないから悪事が生々しすぎるし、何よりWWEのPVや、金八の文化祭でのソーランみたいに、現実の世界だとカタストロフィを味わえるところがないのがね。古田さんがナベツネにメガネアタックとかしてくれたらよかったんだけど、そんなことしたら逮捕だしな。

で、日本のフィクション界を代表するヒールは「渡る世間は鬼ばかり」の幸楽の姑役の赤木春江であると結論づけてみた。無理矢理だけど。だって特番で散々もめたあげく、最後には赤木さんとピン子は仲直り。でも、次の週からは何事もなかったかのようにイガミ合う二人っていう展開は、PVでの因縁の対決で死闘を演じて血だらけになりながらも最後にはお互いの健闘を称えあったレスラー達が、次の日のRAWでいきなり凶器攻撃&ヒールターン、悪の限りをつくすことで新たな抗争へ突入するのとそっくりだから。

でも、リアルではピン子のほうが遥かにヒールなのがね。事実は物語よりも恐ろしい。つーか、ピン子が恐ろしい。*2

*1:たぶん金八見てないとちんぷんかんぷんだろうけど

*2:いつかドラマのなかでも、ピン子が本性を表してヒールターン、悪の限りを尽くして欲しい。