Spiritual Douche Bag

http://www.ehara-hiroyuki.com/
この人のドキュメンタリーみたいなもの*1がテレビでやっていたんだけど、あまりにあれだったのでちょっとそのことについて書いてみようと思う。

前にも書いたけど僕は霊を信じない。つーか、霊能力者を信じないっていったほうがいいのかもしれない。まあそこらへんのことは前に書いたのの繰り返しになるし、そもそも僕個人の主観的な考え方にすぎないので今回は触れないけど。

で、上記の江原啓之って人についてだけど、この一見するとハードゲイ*2にしか見えない人物は、新時代の霊能力者らしい、本人曰くスピリチュアルカウンセラーハードゲイじゃなかった、江原さんは守護霊が見えて、そのメッセージを人々に伝えることによって、スピリチュアルなルールを広める云々って、僕みたいな凡人には理解不能なことをしている人らしい。まあ簡単に言うと、守護霊のアドバイスで人生相談、スピリチュアルヴァージョンの細木数子みたいなもん*3です。

ちょっと前にもテレ東の番組*4でこの人を見たときにも妙な違和感を感じたんだけど、その理由が今日の番組を見て分かった。僕が違和感を感じたのは、江原氏のしゃべり方とか、内容、テクニックまでもが、アメリカの霊能力者、ジョン・エドワード氏にそっくりだからだった。

http://www.johnedward.net/
これまたハードゲイみたいな顔のジョンさんなんだけど、ターゲットを主に女性にしぼっているところだとか、お悩み相談番組*5を持っているところだとか、何よりしゃべり方のテクニックがえらく似てる。つーか、パクリ芸人かよ!

具体的にどんなテクニックなのかというと*6

まず最初は軽く雑談をまじえて、相談者の悩みだとか性格であるとかを把握して、同時に相談者をリラックスさせる。で、頃合いをみて本題に入るんだけど、その際、「関係ないんだけど」とか「余談だけど」とかって言葉を頭に付けるのが大事。これは刑事さんなんかも取り調べのときに使ったりする古典的な手法で、話の本筋とは違う話をすると相手に宣言することで、相手の警戒心を取る効果がある。あと、この場合は最初に余談だと宣言することで、あらかじめ逃げ道を作る効果も期待できるはず。

次にいよいよカマかける質問するんだけど、ここで重要なのは相手に曖昧な質問を投げかけ、その答えを手がかりに相談者の望む答えの手がかりであったり、アドバイスの裏づけを作っていくこと。つまり典型的なコールリーディングの手法。

例えば番組の中で江原氏は「占いとか結構しますか?」というような質問をした。こういう相談に来る人に占いに一度も興味を持ったことのない人はまれなのだけれど、相談者は案の定、「最近はあんまり」という答え。つまり、以前は興味持っていたことは明白なわけで、それは聞いた江原氏は「若いときに」「10代ぐらいのとき」「タロット占いとかやらなかった?」みたいな曖昧な質問を連続してし、相談者が「たぶん」みたいな返事をすると、「あなたはもともと霊感が強いんだけど、自覚ありました?」と質問。こういうあなたには特別な力があるとか、選ばれた人間であるみたいなことを言われると、言われた人は非常に高い確立でそれを肯定する傾向があって、これも霊能者だとか占い師が使う古典的な手ではある。

で、畳み掛けるように「15、16歳の時の霊能力が一番高かったときに、同じくらいの年(決して具体的な年齢は出さない)のビルから飛び降り自殺した女性の霊が憑依していて、それが原因」みたいなことを言えば*7。すでにあなたには霊能力があるのところで江原氏の主張を完全に肯定し、信じきってしまっている相談者は、「そういえば、、、、ビルじゃなくて橋からだけれど、飛び降りた人がいました!」と江原氏の発言には細かい部分に矛盾点があるにも関わらず、それには目をつむり、自ら江原氏の発言内容を補足し、より強く霊視内容が真実であると確信するという見事な展開になるのです。

つーか、長くなったけど、ここに書いたことはあくまで僕の個人的な予想というか妄想にすぎないので、たぶん江原さんにはマジで守護霊が見えてるのだと思った。
そうじゃないと、あんな趣味の悪いシャツは着ない、着れない。

*1:あくまでみたいなもの

*2:マッキーなんか目じゃない。世界に一つだけの花

*3:あんなえらそうじゃないし、毒舌でもないけど

*4:ネプチューンの名倉さんが司会してるやつ、ネプチューン細木数子の番組の司会もしてますな。何目指してるんだろう?

*5:ジョンさんの番組はCROSS OVERってタイトル

*6:題してあなたも明日からスピリチュアルアドバイザー(笑)

*7:合間合間には、ちらちら上の方見てみたりして間をとる。この間のとり方とか非常に上手い