Live like a Door
子供の頃*1はニュース番組の何がおもしろいのかさっぱり分からず、夕方や夜のニュースの時間はただ退屈な時間*2にすぎなかったけれど、最近は自らすすんでニュース番組を視聴している自分がいるわけで。これは大人になったってことなのだろうか、ピーターパン症候群の僕にとっては悲しいことだ。いや、嘘だけどさ。
最近、そのニュース番組をにぎわせているのはライブドアのニッポン放送買収についてのニュース、一時期なんか夜のニュース番組に連日ほりえもんの油ギッシュなフェイスが映し出されていたし。つーか、ほりえもん生出演とかしすぎ、もちろんフジテレビに生出演とかはなかったけど、それにしてもテレビカメラ好き*3すぎる。
でも、だからといってこのニュースつまんないわけじゃない、むしろかなりおもしろい。細かいこと色々あーだこーだいうときりがないけど、とりあえず今回の件で日本は資本主義社会じゃないってのがつくづく分かった。部分的社会主義というか、進化した封建主義というか、もっとシンプルにいうと官民コネ社会。確かにほりえもんのやり方はあまりにもドライで、日本的なナーナーな事情を無視しすぎるきらいがありすぎるのはどうかとは思うけど、今回の件は明らかに放送という許可制業界にどっぷりとつかって、官の手厚すぎるほどの保護を受けてきたフジ側(&大和証券)の不手際が原因だろうし、もしくは法が整備されてなくて穴があるのにも関わらず放置し続けた立法とかの責任。
そりゃあ、今まで文字通り会社や業界を守ってきたと自負する現経営陣が、ネットと放送の融合とかなんだかんだスケールの大きいこと言いながらも結局はマネーゲームに利用しようとしてるだけのほりえもんを感情的に気に入らない*4のは理解できなくもない。つーか、あの話し方や物腰、態度、あと顔とか顔とか、顔は温厚な僕ですらイラってくるところがあるもんな、それは仕方ない。
でもだからって、その感情のままにああいった形*5でライブドアに反撃するのはどうなんだろう。ライブドアもやったからっていう言い分もあるけど、そもそも成り上がり企業ライブドアとフジサンケイグループでは企業としての信頼性とか規模は比べ物にならないし、同じ土俵に上がっちゃうのは問題なんじゃないだろうか。放送を扱うことに対する公共性云々をのたまっていたフジサンケイが、こういう反則スレスレ、つーか、反則の可能性の高い手に打って出ちゃおうのは自分達の主張をないがしろにしてる感じがするし、やられたらやり返すな浪花節の理論は司法の判断の下で通用するとは思えない*6。通用しちゃったら、それはそれでどうよってなるし、特に海外の投資家とかはいっせいに日本の市場から撤退しちゃいそうだもの。
つーか、ぐだぐだ書いたけどとにかくこういう揉め事はおもしろいってことです。あれか、「おもしろくなければテレビじゃないじゃん」ってこのことか!