300

adf2007-06-17


赤いマントを羽織った半裸のスパルタの戦士*1300人が、100万のペルシア軍と戦い、美しく殺しまくる映画。とにかくスパルタの戦士達の戦いっぷり、殺しっぷりが美しくも素晴らしくて、敵の大群を剛力で吹き飛ばし、紙くずのように突き刺し切り刻む姿は、文字通り一騎当千*2!見せ場の数々はスローモーションやCGの力によって、まるでモダンバレエのような躍動感が鮮やかに強調され、その見せ場のほとんど全てが殺戮シーンであることを忘れるほど美しい。

同じフランク・ミラー原作の映画「シン・シティ」と同様に本作も基本の要素はエロとバイオレンスと男気なのだけれど、「シン・シティ」がグロとフリークス*3をスパイスに使っていたのに対して、「300」におけるスパイスは筋肉とアスレティシズムというマッチョ的価値感の極み*4だったりする。

個人的には数百のペルシア軍のタックルをスクラムを組んで盾で受け止め、全員のタイミングを合わせて一気に押し返すことで敵をはじき飛ばす、アメフトみたいなシーンとにぐっときた。つーか盾大活躍、どんな攻撃でも受け止める*5し、盾でぶん殴っても強い。僕も欲しいよ、スパルタンの盾。通販で売れば良い*6

*1:全員もれなくマッチョ

*2:三国志の武将のよう

*3:むしろフリークスがメインみたいな。「300」でその部分を担当するペルシア軍は、フリークスというよりモンスター軍団といった方が相応しい。スターウォーズのジャバの手下のエイリアン達みたいな極めて健全なフリークスってかんじ。

*4:ホラー映画オタクのロバート・ロドリゲス監督と、本人もマッチョなザック・スナイダー監督との違いなのかも

*5:2メートル超えるモンスター兵士の斧の一撃も、空を黒く埋め尽くす無数の矢の攻撃とかも全然平気

*6:ジャパネットさんよろしく