クワイエットルームにようこそ
松尾スズキ*1さん脚本・監督作。とにかく内田有紀さんの女優力炸裂しまくりの一本。彼女が演じるヒロインの佐倉明日香*2は憎めないけど、色んな意味でかなりディープでヘビーなキャラクター。そんな肉体的にも精神的にも文字通りヨゴレな役を演じながらも、内田さんがどのシーンでもキレイで魅力的に映っているのが凄い。まさに女優魂*3。
バカバカしさのオブラートに包まれてはいるけれど、物語の本質はとにかく深くて、ずっしり重い。観終わった後に、一言では言い表せない、複雑な気持ち*4になります。人間は弱くて、怖くて、バカバカしくて、そして哀しい。それでも皆生きていて、、、みたいな、凄く胸の中がモヤモヤした感じになるのです。
あと他の女優陣も素晴らしかったです。悪い夢にでてきそうなぐらいリアルに怖い大竹しのぶさん*5とか、哀しくもとってもキュートな蒼井優さん*6とか、女優さんもすごいし、色んな意味でシュートすぎる配役*7魅力いっぱいに撮影できちゃう松尾さんもすごい。ある意味、狂気を感じます。松尾スズキの狂気。ダジャレ締め。