クワイエットルームにようこそ

adf2007-12-02


松尾スズキ*1さん脚本・監督作。とにかく内田有紀さんの女優力炸裂しまくりの一本。彼女が演じるヒロインの佐倉明日香*2は憎めないけど、色んな意味でかなりディープでヘビーなキャラクター。そんな肉体的にも精神的にも文字通りヨゴレな役を演じながらも、内田さんがどのシーンでもキレイで魅力的に映っているのが凄い。まさに女優魂*3

バカバカしさのオブラートに包まれてはいるけれど、物語の本質はとにかく深くて、ずっしり重い。観終わった後に、一言では言い表せない、複雑な気持ち*4になります。人間は弱くて、怖くて、バカバカしくて、そして哀しい。それでも皆生きていて、、、みたいな、凄く胸の中がモヤモヤした感じになるのです。

あと他の女優陣も素晴らしかったです。悪い夢にでてきそうなぐらいリアルに怖い大竹しのぶさん*5とか、哀しくもとってもキュートな蒼井優さん*6とか、女優さんもすごいし、色んな意味でシュートすぎる配役*7魅力いっぱいに撮影できちゃう松尾さんもすごい。ある意味、狂気を感じます。松尾スズキの狂気。ダジャレ締め。

*1:名字も名前も名字みたい

*2:名字も名前も名前みたい

*3:もちろん監督魂も大きく関係しているはずだけれど

*4:悲しいとか嬉しいとか感動したとかっていう単純な感情には合致しない

*5:かかわり合いになりたくない人ランキング1位

*6:めざましテレビの大塚さんがこの人のことを語るときの目がマジすぎてヤバい。ぎりぎりアウトな感じ。

*7:実生活とかパブリックイメージと嫌なかたちでリンクしすぎ。ネガティブな意味でもハマリ役すぎる