WALL・E

adf2009-01-05


本当は去年の年末に鑑賞。何気に久しぶりに*1映画館で観るピクさー映画で、予想どおり前評判どおりの大傑作でした。

映画作品としての完成度が超高くて、いつの日か僕が自分の映画学校を設立したら絶対に教科書に採用するであろう一本。特に冒頭からウォーリーが旅立つまでのシークエンスは、台詞がほとんどなく表情に乏しいロボットしか登場しないにも拘らずスムーズに感情移入させることに成功していて、ピクサーおそるべしって感じ。

これはアリや車を擬人化したキャラクターにまで感情移入させたピクサー超一流の演出テクニックのおかげだろうけど、ウォーリーやイヴのキャラクターデザインの素晴らしさによるところも大きいみたい。目とか手とか感情移入できるぎりぎりのポイントをキープしたままで、でも決して擬人化したキャラクターではなく、マシーンライクなデザインは流石数々のキャラクターを送り出してきたピクサー/ディズニーだなって関心しきり。

若干作り手のエゴ*2ピクサーっぽい毒の部分が薄くて、その点は捻くれた映画ファンの僕的には残念だったので、次回作では「トイストーリー2」ぐらいの濃度のポイズン*3を期待したい。

*1:トイストーリー2以来かも

*2:ダークナイト」のジョーカー絡みのシーンみたいな監督がこれを撮りたいがために映画作ったって感じのとこ

*3:反町ジャパン