X-Men Origins: Wolverine

adf2009-09-27


Xメンで最も人気のあるキャラクター、ウルヴァリンさんのソロタイトル。題名から推測できるとおり、Xメンの映画3部作より以前の時代が舞台の所謂エピソードゼロ的な作品で、ウルヴァリン誕生の秘密が語られる。最近流行っているのか、オープニングがウォッチメンのそれと似た感じで演出*1されていて、格好良い。

ちなみに原作では毛深くて背の低いオッサンというヒーローらしさのかけらもないルックスなのになぜか人気のあるウルヴァリンさんは実写だと流石にビジュアル的に厳しいこともあり、これまでのシリーズから引き続きヒュー・ジャックマンさんがセクシーに演じている。それ以外は役者陣はほぼ総入れ替えで、これは物語の性質上前作までのキャラクターの多くが登場しなかったり、子供の姿でしか現れなかったりするからかも。

その分新キャラクターが何人か追加されている。特に原作だとウルヴァリンに次ぐもしくはそれ以上の超人気キャラなのに、なぜか映画には登場していなかったガンビットが初登場するのだけれど、見せ場はそれなりにあるものの今イチ活躍が薄くてちょっと残念。その分厚めなのがウルヴァリンの活躍なのは看板通りで、彼の仮面ライダー風のバックグラウンドや心理描写といったドラマ部分に多めに時間がさかれているのが特徴。

ドラマ部分はそんなに深みのあるものじゃないし、ヴィランに魅力が薄いのは残念だけど、ヒューさんの鍛え抜かれた筋肉美は堪能できるので、おすぎも退屈しません。

*1:スローモーション&ストップモーションにクレジットがかぶる形で、歴史が語られるあれ