The Hurt Locker
オスカーウィナー作品!その栄誉に違わない良い映画だった。宇宙服チックな対爆スーツ*1だったり、着弾まで時間差のある二人一組*2でのスナイパー対決とか、リアルな戦争ディテールが超クール。このあたりの戦争ディテールとか、半裸でじゃれ合う兵士たちの姿といった、戦争男子描写がすごく濃厚で、ビクロー監督が何を撮りたかったかがダイレクトに伝わって来る感じ。
以下、若干のネタバレ
ライムスター宇多丸さん×ウェイン町山さんの本作の感想に関するポッドキャストで町山さんが語っていた解釈とは異なる*3けど、主人公にとって戦場で爆弾処理をすること自体が一番好きなことであり、それは過剰にヒロイズムに傾倒している*4からであり、ある意味でアドレナリンジャンキーだとも言える。同時に彼は爆弾処理を続けることが家族を捨て、自分の命を確実に危険にさらす行為であることを自覚もしていて、ビグロー監督はそんな愚かな決断をする主人公の姿を「男って本当に馬鹿だ」と思いながら同時に羨望と萌の眼差しで描いていると思った。