借りぐらしのアリエッティ

adf2010-07-18


ジブリ最新作。日本人の義務として鑑賞。とにかくディテールが魅力的で、作り手のこだわりが感じられる映画。アリエッティ一家の床下での暮らしぶり*1や、初めての借りのシークエンス*2の細かい設定や描写の数々はジブリのクリエイター達の職人芸って感じ。

本作は宮崎駿さんは脚本を担当していて、監督はこれが長編一作目となる米林宏昌さんとなっている。米林監督はアニメーター(原画)や作画監督でキャリアを積んでいて、本作の職人的なこだわりは彼のバックボーンからきていると思う。ただ、偉大なる天才にして変態である宮崎監督の過剰な演出*3や、ワン&オンリーなアクションシーンは再現されておらず、この辺りを期待すると若干つらいかも。

近年の他のジブリ作品と同様、本作の声優は有名俳優となっていて、どのキャラも全く違和感ないハイクオリティー!特にアリエッティ役の志田未来さんの発声の仕方や声の演技が、紛れもなくジブリヒロインのそれ*4だったのが素晴らしかった。

あと、その不可解な行動やキャラクターが賛否両論なハルさんは樹木希林さんが演じているのだけれど、その不可解さ不思議さも含めて樹木希林だから仕方ないと思えてしまうので、樹木希林は偉大だという結論。

*1:部屋のインテリアやお茶飲んでいる様子とか

*2:お父さんと角砂糖ゲットしに行くの巻

*3:宮崎監督だったら意味もなく着替えのシーンは気合いを入れて撮っていたはず

*4:ナウシカとかシータとか、サンとかに共通するあのイメージ